昨年7月の参院選で選挙活動をする長谷川ういこ氏
撮影=上田耕司
昨年7月の参院選で選挙活動をする長谷川ういこ氏

自民党の世耕弘成参院幹事長は「参議院議員は憲法で6年という任期が与えられている。憲法の趣旨に合致しない対応だ」「しっかりと腰を据えて、仕事に取り組むことが求められている」などと批判した。

さらに、野党第1党の立憲民主党の岡田克也幹事長からも「1日でも国会議員ができてしまう」「毎年1人という方法は決してよいことではない」と苦言を呈した。

これらの批判について、長谷川氏はこう反論する。

「自民党の衆院議員であれ、参院議員であれ、任期途中でお辞めになって、知事選などにお出になる議員は毎年のようにいます。任期途中での参院から衆院への鞍替えもよくあります。それは憲法の精神に反してないのですかと問いたいですね。また、衆議院はいつ解散があるかわからないので、ごく短期しか務められないこともあり得ます。これまでも、2カ月間だけ、1週間だけ国会議員だったという方はいらっしゃいます。それもダメなんでしょうか。現状でも、制度的には1日だけ国会議員というケースもあり得るということです」

前述のように、国会議員の「ローテーション制」はドイツの緑の党が導入した事例がある。長谷川氏は2012年から19年まで「緑の党グリーンズジャパン」(世界各地にある緑の党をモデルとして結成された日本の政治団体)の共同代表を務めていた。それゆえ、ドイツにおいて「ローテーション制」がどのようになったのかもよく知っていた。

「実はローテーション制はドイツの緑の党ではうまくいかなかったんです。『議員を職業とする職業政治家になってはいけない』というのが1980年の結成当初からドイツの緑の党の考え方で、2年で議員を交代するローテーション制を採用していました。そして1983年に連邦議会で初めて議席を獲得しました。ところが、党の創設期のメンバーでスター的な存在だったペトラ・ケリーさんという女性議員が、自身が2年務めた後に『やはり辞めない』と辞職を拒否したんです。それで、ローテーション制は最初からグラグラになってしまった。結局、党内の議論で、ローテーション制は廃止されてしまいました」