いかなる状況でも、メンタルを良い状態に保つにはどうすればいいか。「日本一バッシングを浴びる男」と評される芸人・クロちゃんは「LINEの返信が来ないだけで不安になるガラスのメンタルでも、ディフェンス術を身につければ飄々としていられる。大前提として『人の評価はすぐに覆る』と肝に銘じることだ」という――。

※本稿は、クロちゃん『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

お笑いトリオ「安田大サーカス」のクロちゃん
写真提供=徳間書店
お笑いトリオ「安田大サーカス」のクロちゃん

日本一バッシングを浴びる男の日常

国民的ヒール。稀代の嫌われ者。炎上の魔術師。日本一バッシングを浴びる男――。

おかげさまで最近はいろんな呼ばれ方をされるようになりましたが、実際、僕の叩かれっぷりはみなさんが想像しているよりもはるかにひどいと思います。正直、「なんでこんなこと言われなきゃいけないんだろう?」と感じることも結構ありますから。

だって「死ね!」とか平気で言ってくるんですよ。それがネットのNGワードということでBANされるようになると、カタカナで「タヒ」とか言い換えたりして、なんとか僕に死んでほしいという気持ちを伝えようとする。

相手の憎しみの感情がピークに達していることが、文字面からも伝わってくるんですよね。「テレビの中の人に対して、ここまで憎悪の感情を爆発させられるんだ」ってこっちが感心してしまうくらいです。

なにしろテレビ局にはもちろん、僕が通っているスポーツジムにまで「通わせるな!」って苦情が来るくらいですから。それこそ所属事務所になんてハンパじゃなく苦情が寄せられます。

「総務じゃ話にならない! 直接マネージャーを出せ!」「非通知でいいからマネージャーから電話をかけさせろ!」と高圧的に電凸を何度も繰り返すアンチが何人もいる。もう本気で怒鳴ってくるんですよ。まるで反社勢力の恫喝みたいです。