2022年に日本国内で放送・配信されたドラマで、評価するべき俳優はだれか。ドラマ偏愛コラムニストの吉田潮さんが作成した「2022年俳優ランキング」を紹介する。第3回は男優女優混合のワースト10――。(第3回/全3回)
「ワースト」から「ベスト」に文言を変更するための木製のブロックを反転する手
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「才能の無駄遣い」を感じたワースト俳優ランキング

2022年のドラマを振り返り、僭越せんえつながらワースト俳優を決めさせていただく。ベスト俳優同様に点数をつけてはみたのだが、「正直、俳優に罪はなくね?」と思う案件もある。作品自体の質の問題、要するに「出て損している」「才能の無駄遣い」というケースも。とりあえず5項目で点数をつけてみた。

「そもそも話が面白くない」「キャラクターに特筆すべき特性や魅力がない」「演技力に難あり」「ミスキャスト感 設定に無理あり」「途中脱落 最後まで観たいと思わなかった」。

それぞれ1点ずつの合計でワースト10を決定。

10位 今田美桜 元気印ドタバタ女子の限界

「悪女(わる)」(日テレ)1点

30年前に石田ひかりが演じた作品をリバイバル。令和仕様でちっとも悪女ではない田中麻理鈴を今田美桜が演じた。

社内を走り回り、各部署で味方や仲間を増やし、女性社員を奮起させる。日テレは相変わらずヒロインに破天荒元気女子をもってくるが、正直キツイ。元気印のドタバタ女子が起こす化学変化という古典は、日本のドラマ界でいまだに健在。ガラパゴスヒロインだな。

朝ドラの「おかえりモネ」で今田が演じた神野マリアンナ莉子が令和の空気に合っていてすごくよかったので、つい比べてしまった。

ドラマよりも気になった香川のスキャンダル

9位 竹内涼真 騒動のほうが迫力出ちゃったしねぇ…

「六本木クラス」(テレ朝)2点

原作に忠実に作ればいいってもんじゃないし、かといって微妙なカスタマイズで日本版を作ると大失敗するし、韓国ドラマのリメイクは難しい。結局、本家「梨泰院クラス」を観ればいいってことに。

竹内涼真の前髪と清涼感は忠実なのだが、背負った不幸と復讐への凄みが足りなかった気がする。優しい顔は損だな。早乙女太一は迫力あったよね、底意地の悪さに。

放送中に共演の香川照之の一件があって、どう観ていいのかわからず、脱落した。ドラマよりもドラマチックな凋落を目の当たりにしちゃったから。