園児たちはかわいいが、責任のわりに賃金が低い

保育士は、ただ子どもを預かるだけではありません。専門的な知識をもって子どもの年齢ごとの発達を考えて、保育園での生活や遊びを通して学んでほしい、身につけてほしい、発達してほしいことを「保育計画」にまとめて、日々の保育にあたるのです。

保育士は、年間の保育計画、月ごとの保育計画の「月案」、週ごとの保育計画の「週案」を作るんです。園児一人ひとりの健康の状況、成長や保育の経過などを記録する「児童票」も作成します。保護者との間で交わす連絡帳には、日々の様子はもちろん、食事の量やトイレの回数も記入します。一日の全体の様子を知らせるクラス日誌も書くので、書類業務も多いんですよ。

園児とハイタッチしようとしてる保育士
写真=iStock.com/itakayuki
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他の園より給与は高く、働きやすいので会社に対する不満はないのです。保育士の仕事はやりがいがあるし、園児はとても可愛い。けれど、やっぱり保育士は仕事量も多くて、責任は重大です。それを考えると保育士全体の賃金水準は低いと思えてならないんですよね。

フルタイム勤務で朝晩のシフトに入らないと、とたんに家計は苦しくなってしまいます。私も、もう40代。体力的にきついですよ。仕事は好きですけど、どっと疲れが出た時にリフレッシュする経済的な余裕があればなぁ、と思います。

ヨガや家飲みがささやかなぜいたく

職業柄、どうしても体力を使うし疲れるので、リフレッシュしたいときは週末にヨガに通います。

コロナの感染が拡大する前は、ママ友に誘われて飲み会にも行きましたが、今は、出費がかさむし、やめておこう、そう思います。だって、飲みに行ったら、どうしても5000円くらい払うことになっちゃうじゃないですか。もったいないです。

だから、たまに家でお酒を飲むのが気晴らしですね。炭酸水は近所で一番安いスーパーで買ってきて、ハイボールを自分で作ります。ペットボトルより缶が安いので、だいたいは缶で買います。