出店ラッシュを支えているフランチャイズ

「FC(フランチャイズ)に加盟するオーナーの出店意欲が高いんです」

角田さんはそう話す。

「テイクアウト専門のティースタンド型店舗からゆっくり座れるティーカフェ型店舗まで、出店立地によって選べるため、FCパッケージの柔軟性が高い。かつグローバルで約1800店舗と急成長を遂げているポテンシャルが評価され、コロナ禍であってもゴンチャに魅力を感じてくださる方が多く、加盟を希望されるオーナーさまが増え続けているような状況です。

また、約7000億円の市場規模があるプレミアムカフェ市場(コーヒー・カフェ業態の市場)のうち、座ってお茶を飲めるティーカフェ市場は300億円くらいと言われており、そのなかでもゴンチャの店舗数は国内ティーカフェチェーンの中でトップを誇っています。そこに今後の成長の余地を見いだせているのも、FCオーナーに注目される要因だと思っています」

株式会社ゴンチャ ジャパン代表取締役社長の角田 淳さん。「日本のゴンチャは韓国に次ぐ2位の市場規模を有しており、日本のお客様はもとより、在日のアジア人にも支持されている」と語る
筆者撮影
ゴンチャ ジャパン代表取締役社長の角田 淳さん。「日本のゴンチャは韓国に次ぐ2位の市場規模を有しており、日本のお客様はもとより、在日のアジア人にも支持されている」と語る

台湾発の「グローバルティーカフェ」を標榜するゴンチャだが、直営店の割合は2割ほどで、出店ラッシュを支えているのはFCに加盟するオーナーの増加が推進力になっているという。

外でお茶を気軽に飲めるカフェは少ない

「カフェや喫茶店ではティーバッグのお茶が主流であり、どのタイミングで飲めばおいしく味わえるのかがわかりづらい。ゴンチャではそれぞれの茶葉に合わせて最適な抽出方法でいれたお茶を、4時間以内に提供していて、いれたてのお茶を一番おいしい状態で提供できるよう努めています。

『上質なお茶をカジュアルなスタイルで楽しめるティーカフェ』へのニーズに応える存在として、ゴンチャが先陣であると考えています。さらに、タピオカブームをきっかけに甘さの選択やトッピングの追加などさまざまなお茶の楽しみ方、ティーカルチャーが受け入れられたことも追い風になったと思います」

お茶は、煎茶や麦茶など物心つく前からご家庭で見慣れ、親しんでいる方が多い。ところが、大人になってご家庭の外で飲もうとすると、コーヒーを飲めるカフェは数多あるものの、外でおいしいお茶を気軽に飲めるカフェは限られている。

そこにタピオカブームが来たことで、甘くて飲みやすいお茶のニーズが生まれ、ゴンチャのようなティーカフェが支持されるようになったのではないだろうか。