震災が証明した「津波は神社で止まる」

中には「音」(読み方)で分かることもあります。

椿は「ツバケル(崩れる)」に通じるため、かつて崩壊したことのある土地を意味している場合があります。

また、「桜」は「裂ける」を意味することもあります。

ほかにも、地名が土地の由来を物語るケースがあります。

宮城県仙台市の「浪分なみわけ神社」は、1611年の三陸地震による大津波が引いた場所という言い伝えが残っていて、東日本大震災の津波被害で一躍注目を浴びることになりました。

ほか、東日本大震災では、「津波は神社の前で止まる」とテレビが放送し話題になったことがあります。

福島県相馬市のつのみつ神社には「津波がきたら、神社に逃げれば助かる」という言い伝えがあり、近隣の人たちは、小さい頃からその伝承を聞いて育ったようです。

3.11の際、その教えに従い、神社に避難した50人ほどが無事助かりました。

東日本大震災では低地ほど津波被害が甚大だった
写真=iStock.com/enase
東日本大震災では低地ほど津波被害が甚大だった ※写真はイメージです

安心なのは「丘」「山」「台」

注意したいのは、近年地名が変更されたケースです。

例えば戦後の高度経済成長期以降に開発された大規模宅地などでは、「○○野」「○○が丘」「○○台」「○○ニュータウン」といった地名に変更されていることがあります。

所轄の法務局に行くと、土地の「登記事項証明書」を、誰でも一通600円で取得できますが、そこには「田」「畑」「宅地」といった土地の用途区分が書かれています。

現在は宅地に見える土地でも、過去には田んぼだったかもしれず、そうなるとその土地の地盤は柔らかい可能性が高くなります。

また、図書館には、その地域の歴史が刻まれた書籍が置いてあることが多く、それらを参照するのも有効かもしれません。

ほか、地名の由来については、多くの自治体がホームページで紹介しています。

逆に、「丘」「山」「台」といった漢字の地名は、古くからの高台で、地盤が強く、地震や水害のリスクが低い土地だと考えられます。