「まじめに働いているのに全然評価されない人」は何が足りないのか。ビジネスパーソン約2万人を調査し、AI分析をしたクロスリバー代表の越川慎司さんは「『人事評価トップ5%社員』と『95%社員』を分ける“ダメ習慣”“良い習慣”が見つかった」という──。(第3回/全4回)

※本稿は、越川慎司『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

95%社員と5%社員の“違い”とは何か

ビジネスパーソン約2万人を対象にした調査とAIによるデータ分析で、人事評価トップ5%社員と95%社員の「行動と成果の“違い”」を生み出す原因を究明しました。

そこから、「まじめに仕事に向き合っているけど評価されない」という95%社員は、次の3つのパターンに分かれることがわかりました。

先延ばしなし
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95%社員の「行動特徴」3つ

①「スロースタート」パターン
・取りかかりが遅く、ギリギリになって間に合わないことを自覚
・困った事態になってから初めて周囲に助けを求めるため、相手に迷惑をかけてしまう
・周囲の力を借りて期限には間に合うが、ヘトヘトになって次の仕事へのスタートが遅れる
②「慎重さが負の連鎖につながる」パターン
・物事を進めるときは、納得いくまで丁寧に調べる。気になったら途中でまた調べる
・確認と修正を何度も繰り返し、前へ進まない
・その後も悩みながら仕事をすることになり、処理スピードが落ちる
・期限に間に合わるために、最後の詰めが甘くなり、品質にムラがある
③「スタートダッシュで息切れ」パターン
・モチベーションが高いときは、スタートダッシュを切ることに成功
・作業を進めるとさらに意欲が高まり、休むことなく続けられる
・ところが、途中で体力と精神力が尽きて休み、回復に時間がかかって進捗が遅れる
・スローダウンしたペースで作業を続け、気がついたら期限を過ぎている