男と女は平行線、臓器も筋力も男とは全然違う

だって、違う種類の生き物だから。

ご承知のように臓器も違う。筋力も違う。体力も違う。敵は太古の昔にマンモス相手に戦ってきた種族ですから、パワーって面で見れば男性優位です。事実、疲労からの回復も男性のほうが女性よりも早いです。女性には出産という役割があるので、自身の体を守ろうとする力が働いてしまいます。そのために気持ちはあっても「ギリギリまで体を追い込む」構造にはなっていないんです。

カップルのライオン
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聞いたことないですか? 女性ホルモンのひとつ、エストロゲン。血行や肌ツヤを整え、骨を丈夫にして女性の体を守ってくれているホルモンです。これが、あなた、知ってました? この体内生産量はティースプーン1杯分ほど。ええ、一生で茶匙1杯です。

少なっ⁉ なんですが、これが何を意味するかと言えば、少量故に、私たちは女性ホルモンの本当にわずかな変動だけで心も体も大きな影響を受けちゃうってことです。

更年期は女性のお守り、エストロゲンが減少していくことで、自律神経のバランスが崩れやすくなっていき、様々な「招かれざる客」である不快症状を我が身にご招待しちゃう時期。もう、こういう時期なんですから、寝込むことは仕方ない。文句を言うなら、創造主の神様に言ってよ! って話ですが、そうもいかない。

じゃあ、どうすれば? ですが、パートナーに「女のトリセツ」を丁寧にお示しする方法がひとつ。

何故なら、男性の多くは良くも悪くも純粋だから。言われた言葉はそのままストレートに受け取りがちですし、思うことがあるならば、それを言葉で伝えてもらわなければ分からないという傾向があるんですね。例えば、パートナーとの関係の中で、男性が女性に「怒ってる?」と聞いた場合。女性が「別に怒ってないよ!」と返したとしたら、男性は素直に「なんだ、怒ってないのか。だったら、機嫌直せばいいのに」と捉えやすいんです。

それ故、「女は具合が悪くなる生き物だから、こういう時は悪いけど、こうしてね」というリクエストをしておくってことですが、経験上、これが効くのは10人にひとりくらい。このあたりが「一から十まで言わんと分からんのかい⁉」と思う女性としては歯がゆいところ。

具合が悪い時は特に、男性の「お察し能力」に期待すると辛くなりやすいのです。