「高付加価値」「普遍的な価値」「トラディショナル」

ロッテリアは商品開発をする上で「高付加価値」「普遍的な価値」「トラディショナル」の3つのキーワードを掲げているという。

まず高付加価値とは、ファストフードの3大ニーズを満たす商品に加え、サービスや品質をより突き詰めた付加価値の高い商品も開発し、その価値に見合った価格で消費者に提供することである。

また、「思いきり口に頬張れ、美味しさを楽しめる」というハンバーガーの普遍的な価値も、商品開発をする上で大切にしているそうだ。

そして「トラディショナル」とは、ロッテリアの看板商品である「エビバーガー」と「絶品チーズバーガー」の提供価値に立ち返り、原点回帰の考えに則って新たな商品を生み出すことを表している。

「トラディショナル」を体現する「ごはんバーガー」

これら3点を代表する商品の一つが、2021年10月から期間限定で販売している「ロッテリ屋食堂 和風ごはんバーガー」だ。ロッテリアの「トラディショナル」である、「エビバーガー」と「絶品チーズバーガー」の具材をライスバンズで挟んだものである。値段も単品で510円、ふるポテセットは917円と高価格帯で打ち出しており、まさに“高かろう良かろう”を体現している商品と言えるのではないだろうか。

写真左から「エビ ごはんバーガー」(単品510円)と「絶品チーズ ごはんバーガー」(単品510円)。国産米を100%使用したお米のバンズと海苔との組み合わせには、フードコートで提供するラーメンやおにぎりのノウハウが生かされている
画像提供=ロッテリア
写真左から「エビ ごはんバーガー」(単品510円)と「絶品チーズ ごはんバーガー」(単品510円)。国産米を100%使用したお米のバンズと海苔との組み合わせには、フードコートで提供するラーメンやおにぎりのノウハウが生かされている

「『ロッテリ屋食堂 和風ごはんバーガー』は、新規顧客開拓のほか、日中に来てくださるお客様に、夜の時間帯にも店舗に来ていただければと思い、開発した商品です。コロナ禍で減った店内喫食の機会を増やすきっかけになればと考えています」(緒方さん)

加えてこの商品には、ロッテリアが展開するフードコート事業でのノウハウも生かされている。実は、しっとりしたご飯の上に海苔を乗せるのは簡単ではない。これは「ラーメンに海苔を乗せる」という、ロッテリアがフードコート事業で展開している「横浜八景楼」(ラーメン業態)でのノウハウを応用することで、実現できたというのだ。

フードコート業態では当たり前に使われる食材や調理法でも、ハンバーガー業態に置き換えることで斬新な商品に応用できるというわけだ。