脳の一部が壊れても、別の部分が成長・変化する

加藤俊徳『45歳から頭が良くなる脳の強化書』(プレジデント社)
加藤俊徳『45歳から頭が良くなる脳の強化書』(プレジデント社)

脳の可能性は、それだけではありません。

病気やケガなどで、脳の一部が病んでいたとしても、それは脳が完全に不健康な状態にあるということにはなりません。

MRI画像で見ると、脳の一部が壊れていても、一方で健康な脳の部分もあることがわかります。

脳の病気や損傷で体の一部が不自由になったとしても、脳の別の部分を訓練することで脳は成長し、どんどん変化して、能力を回復する可能性があるということです。

これこそが、脳が示す「希望」だと私は思っています。

脳が変われば「新しい自分」になれる

それまで使っていなかった脳番地を使っていくと、それにともない考え方や行動パターン、さらには、能力やスキル、性格といったものも変化していきます。

「今のあなた」は、あなたがこれまで、どの脳番地を使ってきたかが表れているにすぎません。脳番地の使う部分を変えたり、増やしたりすることで、それに合った「新しい自分」が表れ始めます。自分を変えることができるのです。

拙著『45歳から頭が良くなる脳の強化書』では、脳番地ごとの鍛え方についても紹介しています。こちらも参照しながら、ぜひ人生においていろいろなことにチャレンジしてみてください。脳番地を鍛えるのは、自分の個性を磨くことにつながりますから。

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