僕が新入社員に求めること

先日、大学4年生や社外の社会人1年目の人たち数人と一緒に、1つのテーマについて話をする場に呼ばれたのですが、そのときのテーマが「社会人の先輩が新入社員に求めること」でした。

僕「最初に質問! 先輩って、みんなに何をしてもらいたいと思ってると思う?」

彼ら「今までにない新しい視点から会社を変えていってほしい、とかよく言われます」

僕「うーん、よくそういうきれいな言葉を新入社員に言う人がいるけど、何も知らない新入社員がいきなり会社を変えるなんてハッキリ言って難しいよね。もっと具体的に表現してあげないといけないと思う」

彼ら「はい、僕たちもそう言われても、何をどう変えることを期待されているのか、実はあんまりよくわからなくて」

「仕事のゴール」を考えよう

僕「だよね。後輩に求めるものは、もちろん人によって違うと思うけど、今日は僕自身が新入社員のみなさんに求めることを話すね。

僕が求めることは『自分の頭でよく考えて動いてもらいたい』っていうこと。たとえばよく、新入社員が先輩に『次は何をしたらいいですか』って質問してるところを見るけど、僕は正直、それが考えてないように見えて結構イヤなのよ」

彼ら「ええ! そうなんですか。じゃあ、どうすればいいんですか」

僕「うーん、まずは自分のゴールを認識してほしいかな。で、そこから逆算して動いてほしいなって思う。

たとえば、君たちの配属先が営業だとするでしょ? そしたら、何が君たちのゴールになる?」

彼ら「商品を売ることですよね」

僕「そう、君たちのゴールは売ることになるよね。そうしたら、今度は『売る』ことについて、もう少し考えてみよう。ちょっとホワイトボードに書いてみようか。」

僕「一口に『営業』と言っても、業種によってさまざまな営業形態があるよね。じゃあ、君たちがやらなければいけない営業って、一体どういうことなんだろう?」