太陽の間に手をつないで白い歩行手に身を包んだ若い白人カップルの後ろ向きの眺めは、それらを暖めています
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映画『ロング・ショット』に見る強い女が求める男性像

ある人に勧められて『ロング・ショット』を観た。2020年1月に公開された映画だが、シリアスなものばかり観ていたために本作品を見逃し、ビデオで観たら久しぶりに面白くて、嬉しくなってしまったのだった。主役はシャーリーズ・セロン演じるスタイリッシュなシャーロット・フィールド国務長官と、そのお相手セス・ローゲン演じるフレッド・フラスキー記者。

シャーロットは超党派でキャリアを築いた情熱溢れるプロフェッショナル。日中は打ち合わせや面会や取材が目白押しで、深夜には電話会議。わずかな睡眠をとった後でも早朝のエクササイズは欠かさない。チャーミングで強い女というキャラクターがシャーリーズ・セロンにぴったりとはまっている。

フレッドはユダヤ系のリベラルな記者。自らに妥協を許さない孤高のジャーナリストだが、その実、こだわりと思いは共感を求めて誰かを探している。実はシャーロットは彼の初恋の人で、2人はパーティーで偶然に再開する。