大切なことは何度でも口にする

プレゼンを成功させる方法。次にセレモニー型のアイデアを紹介します。「企画書をテンプレート化する」のはとてもおすすめです。プレゼンをする際は、毎回ゼロから新しい企画書を作るもの。

でも、トークの構成が決まっているなら、ほかのクライアントにも転用できるようなテンプレにするのです。例えば「今は世の中全体が◯◯な状況です」→「だからブランドは“守り”ではなく、“攻め”にいかなくてはいけません」→「御社が攻めの姿勢に転じるにはこんなことをするといい」→「では具体的に広告はこんなふうに……」というようにです。

話し慣れている構成だと自信を持ってプレゼンできますし、そのテンプレが自分にとっての“勝ちパターン”になるかもしれません。

中川 悠『カイタイ新書何度も「買いたい」仕組みのつくり方』(秀和システム)
中川 悠『カイタイ新書何度も「買いたい」仕組みのつくり方』(秀和システム)

最後はダム型のアイデアです。「大事なことは何度も言う」という、実にシンプルな内容ですが、意外と効果があります。「同じことを2回言うのはダメ」「資料に同じことを何度も書くのはよくない」といった暗黙知、固定観念もありますが、もうそれはキッパリ忘れてください。実際は何回でも言うべきだし、何回でも書くべきです。本当に大事なことは何度繰り返してもいい、と私は考えます。

大切なことはダムの水のように、蓄積していく必要があります。プレゼンで話したすべての情報を覚えてもらう必要はなく、本当に伝えたい肝の部分だけを頭に入れて帰ってもらえばいいのです。3回でも4回でも必要なことは繰り返すのがいいでしょう。

(構成=池田園子)
【関連記事】
ネットで誹謗中傷にあった女たちの座談会「私が標的にされた理由」
窮地の文在寅が迷走…再び日本に"圧力"かけ、韓国経済大崩壊を招いてしまった
実名12社を大公開!10年後消える会社、生き残る会社
発売前からバカ売れ「ホンダの新型カブ」にバイク好きが飛びついたワケ
「コロナ禍で年収1000万から無職に」59歳独身を襲った悲劇