戦略読書でしなやかで強靭なキャリアを手に入れる

本を読む効用って何でしょう。

「2カ月で絶対痩やせる」とも「結果にコミットする」とも言えません。でも、「2年あれば自己改造は可能」です。

そのための、「何を」「いつ」「どう」読むかを変える「戦略読書」に踏み込むためには、まずは、戦闘資源の確保が必要です。

といっても、最近われわれがSNSや動画、ゲームに捧げてしまっている時間を、半分、読書に戻すだけでいいのです。それだけで、1日平均80分、2年間で約1000時間の読書時間が生まれるはず。

そしてそれを上手に振り分け(読書ポートフォリオ・シフト)、割り切って読み(セグメント別読み方)、多くの発見をする(5つの視点と3つの技法)こと。

自己改造は、その継続の結果に過ぎません。

読書には戦略が必要でした。人と同じことを言っちゃうツマラヌ人に、ならないために。

三谷宏治『戦略読書 〔増補版〕』(日本経済新聞出版)
三谷宏治『戦略読書〔増補版〕』(日本経済新聞出版)

読書とは素晴らしいものでした。人と世界、人と自分とに橋をかけ、脳を鍛えて心を豊かにし、「メタ認知能力」を与えてくれ、人生の諸先輩を凌駕するための道具ともなってくれます。

読書には戦略が存在しました。何をいつどう読むかという「戦略読書」によってわれわれは、自らのオリジナリティを磨き、効率を上げることができるようになるでしょう。

それで初めて、私たちはしなやかで強靭なキャリア(人生)を手に入れられるようになるのです。

これは決してビジネスの話だけに留まりません。「ビジネス=今メインでやっていること」と読み替えれば、NPO職員であろうが公務員であろうが、専業主婦・主夫であろうが同じです。

読書を仲間に、新しい世界へ。

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