子供の頃に熱中したスポーツは、人格形成に大きな影響を与えているのではないか。集団競技か、個人競技か。ポジション、プレースタイル、ライバルの有無……。ノンフィクション作家の田崎健太氏は、そんな仮説を立て、「SID(スポーツ・アイデンティティ)」という概念を提唱している。この連載では田崎氏の豊富な取材経験から、SIDの存在を考察していく。第5回は「プロレス」について——。

「ばかたれー! 着いたら車を出して連絡を!」

長州力のツイッター

長州力とは『真説・長州力』(集英社インターナショナル)を書き上げるまでの2年半以上、定期的に話を聞いた。その後も時折、会う仲である。

最近、彼のツイッターが話題になっている。とにかく、面白い。

こんなふうである。

明日は天気どうなるかな? 服はなんでもいいですか? 海に入れたらいいですがアンダーは一応入れておきますね!
ばかたれー! 着いたら車を出して連絡を! たのんまっせ

といった類いである。ツイッターというSNSは不特定多数への発信メディアである。特定の誰かに向けた書き込み、である。