この世は木、火、土、金、水で成り立っていると説く陰陽五行思想。その思想に基づく学問として4000年前に始まったのが方位学だ。政財界人も密かに活用し、実践力、即戦力でも群を抜く最強の開運術のイロハをご紹介しよう。

「気」の流れをよくすることで病気を治そうとする
東洋医学の考え方と同じ

出かけた先でトラブルが続いたとき、「ツイてないな」「方角が悪いのかな」と感じたことはないでしょうか。良い方位に行くと良いことが起こり、悪い方位に行くと悪いことが起こる。人は知らない間に方位の影響を受けています。方位磁石がつねに北を指し示すのと同じように、目には見えない方位の力が人の運気を左右しているのです。

方位学は陰陽五行思想に基づく学問で、4000年前に支那で始まりました。本来は兵法として用いられ、三国志で知られる諸葛孔明は方位学の奥義に精通し、それを駆使することで、どんなに不利な状況でも連戦連勝したと伝えられています。

では、なぜある方位に行くと運が開くということが起こるのでしょうか。

人間は本来、健康ですが、無理をすると病気になります。東洋医学では病気を「気の流れの停滞」と考え、気の流れをよくすることで病気を治そうとします。水も滞れば腐り、空気も通気が悪ければ澱みます。人の運もそれと同じです。停滞した気をもみほぐし、スムーズに流れるようにすれば、たちまち運が開けるのです。

流れをよくするには、停滞した気にプラスの作用をする他の気を取り入れることです。陰陽道ではこの世は木、火、土、金、水という5つの気(五行)で成り立っていると説かれています。また、木には水と火が合うというように、それぞれに相性のよい気があります。相性のよい気を取り込むと、まるで化学反応を起こしたように滞った気が活性化し始めるのです。

病気が身体のいろいろな場所に発症するように、人の運の停滞も金運、仕事運、健康運、家庭運、人気運とさまざまな部分に起こります。こうした各部分を、それぞれに相性の良い気を掛け合わせてスパークさせ、望む幸運を手にしようというのが、方位学による吉方位への移転や旅行です。