水道管の破裂事故が起きたのは1階でしたが、2階部分もよくありませんでした。2階の洗面台の水道のうち、お湯が出ない状態が数年、続いていたのです。そこでHS工事の担当者を2階に上げて、ちょっと見てもらうと「これも直したほうがいいですね」。

水道工事の素人であっても、1階・2階、別々に工事をするよりはまとめて工事をしたほうが手間もお金も省けることは分かります。そこで、私は1階・2階合わせての見積もりを出してもらおうとすると、なぜかR伯母が感情を爆発させていたのです。

なぜか伯母が大激怒

R伯母はこう言いました。「うちはそんなにお金ないですから。1階だけでいいです! それも分割払いでないと無理。あんた、今度から1階で寝て!」。

いやいや、ホテル代わりにしている自分が言うのもなんだけど、当然ながら夜中まで仕事をすることもあるわけで。2階も直したほうがこちらとしてもありがたいし。それに対してR伯母は「じゃあ、もうホテルに泊まりなさい! うちじゃなくて」。

そう、このR伯母、病弱であってもなくても性格がきついのです。ちょっとしたことで感情を爆発させてしまうのは昔からで、後期高齢者になって収まったわけではありません。「1階を工事するならついでに2階も工事をしたほうが結果的には安上がりだよ、それに2階部分はこちらが負担するから」という説明をしても、まあ、聞いてくれません。

この堂々巡りをHS工事の担当者に聞かせても無意味なので、ひとまず帰っていただきました。

伯母に内緒で13万円を自腹で支払う

HS工事の担当者が帰っても、まだ、「2階の工事は不要、1階だって分割払いでないと払えない」とR伯母は言い張っています。しかし、2階を使うのは私だけでなく、R伯母・E伯母とも同様のはず。二人とも1階で寝ることもあれば、2階で寝ることもありました。

仮に、2階の水道工事をちゃんとしないまま、2階の部屋で寝起きをするとどうでしょうか。夜、トイレで起きたとき、2階のトイレが使えず、1階まで降りることになります。階段の上り下りで事故を起こさないとも限りません。だったら、2階を工事するほうが、誰にとっても一番のはず。一方、R伯母は「工事は不要」と言い張っています。

となると、答えは一つ。見積もりなどは私で止めて、費用を分割することです。2階部分は私が負担し、1階部分は伯母2人が分割払い。伯母2人には低い金額を伝えておけば、納得するでしょう。

そこで、後日、HS工事の担当者には、「伯母があの性格で言い出したら聞かない。見積もりは私に出していただきたい。で、請求は2分割にして、2階の分は石渡負担として、私の方に請求書を出してほしい」と伝えて、了承を得ます。