甘いフラペチーノに塩味のポテチが入っている

以前より特別感がなくなったが、「年末年始」は世の中が華やぐ時季だ。2019年12月、相次いで2種類のフラペチーノが、スターバックス コーヒー ジャパンから発売された。

新商品の実物。同社では初めてわらびもちを使用している。(撮影=プレジデントオンライン編集部)

・「サンタブーツ チョコレート フラペチーノ」
2019年12月4日から12月25日までの限定販売。690円+税。515キロカロリー

・「あずき きなこ わらびもち 福 フラペチーノ」
2019年12月26日から2020年1月16日までの限定販売。590円+税。506キロカロリー

クリスマスを意識して発売されたのが前者で、主に正月を意識したのが後者だ。

「12月は『今年頑張った自分にごほうび』という思いを持つ人も多いのではないでしょうか。『サンタブーツ チョコレート フラペチーノ』は約2年かけて開発した商品です。商品名は、長靴に入ったお菓子セットから名づけました。チョコレート、クッキー、ポテトチップ、といったお菓子を詰め込んだ、サンタブーツをモチーフにしたフラペチーノです」

コーヒー&ビバレッジ部ビバレッジ商品開発チームの中島史絵チームマネージャー(撮影=プレジデントオンライン編集部)

こう説明するのは、中島史絵さん(コーヒー&ビバレッジ部ビバレッジ商品開発チーム チームマネージャー)。埼玉県さいたま市などの店舗勤務を経て、2006年からビバレッジ(飲料)開発の仕事に携わり、多くのフラペチーノ商品も開発してきた。

すでに販売を終えた前者の商品で、目新しいのは細長く刻んだポテトチップだ。

「塩味をポテトで表現したのは店舗パートナー(従業員)の話からアイデアを得ました。お店のポテトチップを自分で買い、休憩時間にドリンクに使うチョコレートソースをかけて食べると聞いたのです。クリスマスをイメージした細長いクッキーのストローもつけました」(中島さん)

これらを商品企画に結びつけられるのも、店舗の勤務経験でイメージがわくからだろう。

新商品はわらびもちが入った和テイスト

一方、12月26日に発売されたのが前述の「福フラペチーノ」だ。

「令和時代になって初めての年末年始で、10月には新天皇の『即位の礼』もあり、古式ゆかしい装束を目にされた方も多いと思います。2020年は東京五輪の年ですし、改めて『日本の文化はいいな』と思えるような和テイストのフラペチーノにしたのです」

コーヒー&ビバレッジ部ビバレッジ商品開発チームの東治輝氏(撮影=プレジデントオンライン編集部)

東治輝ひがしはるきさん(同チーム)はこう話す。中島さんとともに商品開発を担う東さんは、3年前に国内の大手洋菓子メーカーから転じた。前職での経験も踏まえながら、開発業務を行う。

この商品は「当社初の、もちもち、ぷるぷる食感のわらびもちを使いました」。フラペチーノはドリンクの側面もあれば、スイーツの側面もある。スイーツ業界では素材を含めて和菓子と洋菓子の境目が低くなっているが、そうした両面を体現した商品といえよう。

境目といえば、夏の売れゆきが圧倒的だったフラペチーノも、コンビニやスーパーで買える家庭用アイスクリームと同様、「秋冬」の売り上げが増えてきた(比率は非公開)そうだ。