効率的に家事をこなすためにカレーが選ばれたか

《米づくりが盛ん》
豊かな自然に恵まれた鳥取は、古くから米どころとして知られている。県西部にある米子市の名称の由来は、米がよく穫れることを意味する「米生郷よなうごう」にもとづいているという。

《ラッキョウの生産量1位》
鳥取は、カレーのつけ合わせとしても知られるラッキョウの生産量が日本一。県の東部・中部の砂丘で栽培されるラッキョウは、しゃきしゃきとした歯ごたえが特徴。とくに鳥取砂丘に隣接する福部村は、全国でも有数のラッキョウの産地として知られる。

《女性の有職率上位》
総務省統計局による「都道府県別夫婦共働き世帯数及び割合」では、鳥取県の夫婦共働き世帯の割合は、2012年が52.7%、2017年が54.9%と全国的に見ても高い傾向。効率的に家事をこなすためにカレーが選ばれているのではないか。

札幌生まれのスープカレーが全国に広まったきっかけ

札幌で生まれたスープカレーは、今やカレーのジャンルとしてすっかり定着した観があります。

日本全国に広まったきっかけは、やはり2003年のスープカレーブームでしょう。仕掛けたのは、全国のカレー専門店が一堂に集結した横濱カレーミュージアムでした。

それまで北海道以外ではほとんど知られていなかったスープカレーでしたが、「有名店に出店してもらって、その存在を知ってもらえば、多くの人に喜んでもらえるのではないか」という同ミュージアムの狙いがあったのです。

そこで当時、北海道で最も人気のスープカレー店といわれていた「マジックスパイス」に出店を依頼。実現すると、全国的にも珍しいカレーをマスコミが競って取り上げ、瞬く間にスープカレー」という言葉が知られるようになりました。

大手メーカーがレトルト商品などを発売したことから、スープカレーは一般家庭にも浸透していったのです。