いとこLINEが威力を発揮

冠婚葬祭では、お祝い金や香典の金額が批判の対象になりがちです。特に親戚同士では、皆より金額が低ければ「稼いでいるくせに」、高ければ「地位のある人は違う」などと嫉妬交じりの言葉が聞こえてくることもあるでしょう。

これを防ぐ方法は事前のルールづくりしかありません。あらかじめ親戚同士で、香典ならいくら、結婚祝いならいくらというように「親戚ルール」を決めておくのです。

私の場合は母方のいとこが10人ぐらいいるので、全員参加のLINEグループ=「いとこLINE」をつくり、冠婚葬祭のことはそこで相談し合っています。例えばお葬式では、会場でキャッシュのやり取りはしないと決めました。香典も香典返しもお供えもすべて「なし」にして、全員が同じ金額の生花だけを贈るというルールにしたのです。

香典を渡すと、遺族に香典返しの手間をかけることになりますが、会場を飾ったり棺に入れたりする生花は多いほどいいものです。

生花に包まれた温かい雰囲気の中で故人を送り出せますし、参列者にも「いいお葬式だった」と感じてもらえるのではないかと、いとこ全員で意見が一致しました。生花の額も、LINE上で互いに無理のない金額を言い合ったうえで全員一律にしました。