自分の主義主張を話し始める人は信頼されない

ビジネスのシーンでいきなり相手のパーソナルな話題に踏み込むのも要注意だ。年齢や家族構成、住んでいる場所、あるいは出身大学などは、日本ではわりにフランクな話題として受け入れられているが、そういうパーソナルな話はある程度関係ができてからと考えるべきだ。

子供の話題、たとえば「今日はこの年で運動会に駆り出されて大変だった」とか「娘は海外留学を目指しているけどなかなか英語が上達しなくて」など、一見へりくだった会話をしているようだが、相手は独身、子供の話なんてどうでもよいと考えているかもしれない。

自分の主義主張から入るのも考えものだ。新聞で大企業の不祥事などが話題になっているときに「あれはひどいですね」などというと、実は相手はその道のインサイダーであって、ワイドショーや新聞には出てこない本当のストーリーを知っていたりする。決してそれをあなたに明かしてはくれないが、この時点であなたへの信頼はゼロとなる。

一方、オンラインでの初対面の場合、相手のいる場所などを理解していればお互いの離れた場所の情報交換などもスタートにはよいかもしれない。しかし画面以外の情報を把握できないので、ややまどろっこしいのも事実だろう。情報量が限られるだけに、よりice breakingの力が試されることになる。

共通点その2「議論の目的が見えない」

今何の目的で話しているか、手短に相手に伝えられない、伝わらない。これも、空気が読めないと見られる人の共通点だ。相手は「いったいなぜこんなことを議論するのだろうか」「この話を聞いて何になるのだろうか」と訝しがる。そして「今こんなことを持ちだすなんて空気が読めないやつだ」となる。こういう人は、そもそも自分でも何を聞きたいのか、聞くことで一体どのようなネクストステップにつなげたいのかをわかっていない場合が多い。

上司からの指示なのか、あるいは報告書を丁寧に書きあげたいのか、「インプットが欲しい」というだけでコミュニケーションする人たちだ。このタイプは、何といっても「知っていること」が重視される組織に多く見られる。何か聞かれたときに「それは知っています」ということに価値があるのであって、万一「知りません」などといったら「勉強不足」の烙印を押される。なのでコミュニケーションは一方通行、相手から見れば「自分勝手だ。空気が読めないのか」となり、結果として、相手に時間を割いた意味を感じさせられないで終わる。