2025年には700万人に達するといわれる認知症患者。家族はどんな準備をしておけばいいのか。今回、7つのテーマに分けて専門家に聞いた。第4回は「種類と進行」について――。(全7回)
▼種類と進行
アルツハイマー型、前頭側頭型……4大認知症はこう違う

実は別の病気のこともある

認知症にはいくつかの類型があり、数が多い順に、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性、前頭側頭型などが挙げられます。

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アルツハイマー型は、脳細胞にアミロイドβをはじめとする老廃物が溜まり、徐々に細胞が死滅して、脳が萎縮する病気です。短期記憶をつかさどる海馬が最初に萎縮するため物忘れがひどくなり、同じことを何度も聞く、簡単な計算ができなくなる、道に迷うといった症状が見られます。

レビー小体型とは、脳の神経細胞を顕微鏡で観察してレビー小体というかたまりが観察されることからその名前がつきました。几帳面な性格の人、たとえば公務員や先生をしていた人、あるいは中年期にパニック障害や鬱の傾向があった人に発症するケースが目立ちます。幻視が特徴的で、歩行障害や薬剤過敏症や大声での寝言などの特徴的な症状がある一方で、短期記憶は比較的保たれている場合が多い。諸症状の個人差も大きく診断が難しいときがあります。