社員が規律をつくり、会社はそれを認める。退職者は出さず、毎年増収増益を続けている。セムコ社はまるで桃源郷のような会社だ。

「来るのが楽しい会社にしたい」と私もいつも考えているが、同書の内容は、理解できても実践が難しいのが現状だ。

人事畑が長い私にとって、経営とは従業員を一種の「枠」にはめていく行為でもある。だが同社ではそれが否定され、社員は自由に満ちた組織で、楽しみと目標を持って働いている。

仕事とは、やりたいことを本気になって自問自答し、進める行為だと思う。同社のセムラー社長は、相当な給料を支払いながら、社員のやる気を上げ、働きやすい環境を創造している。強い意志を感じる一冊だ。