人に何かを説明する時、どうすればわかりやすくできるのか。現役東大生の西岡壱誠さんは「相手が理解できるものから入って説明する、客観的思考力を持つことが重要だ」と説く――。

※本稿は、西岡壱誠『東大ドリル“なぞなぞ”&“身近なテーマ”で楽しみながら「自分で考える力」を鍛える』(ワニブックス)の第3章を再編集したものです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/sunabesyou)

「客観的思考力」を身につける

誰かに何かを説明したり、プレゼンしたりするときに、相手の理解できるものから入って組み立てていく。これによって客観的に物事を考えられるようになります。これが「客観的思考力」です。「他者視点」と言い換えてもいいかもしれませんね。「どれくらい他人の目線に立って物事を考えられるか」という能力です。

たとえば、以下のような問題を、どう説明すればいいでしょうか。

【問題】
あなたはおばあちゃんに、「インターネットの便利さ」を具体的に説明しなければなりません。でも、そのおばあちゃんは「パソコン」「マウス」「ホームページ」などのカタカナ語が全くわかりません。
「インターネットの便利さ」を、カタカナを使わないでおばあちゃんに具体的に説明しなさい。

カタカナ語が全くわからないおばあちゃんに、「インターネット」のことを伝える……。これってすごく難しいですよね。例えば、「メール」とかも使えませんから、「人と連絡が取れる便利な機能がある」と説明しても、「それは手紙じゃダメなのかい?」と言われてしまいそうです。「そうじゃなくて、すぐに連絡が取れるんだよ!」と言っても「電話でも同じことできるんじゃないのかい?」と言われてしまうかもしれません。カタカナを使わないだけで、相当説明の幅が狭まってしまいます。

こんなときにこそ求められるのが、「客観的思考力」。おばあちゃん目線に立って話せばいいのです。

STEP1 相手が理解できるものを列挙する

おばあちゃんはカタカナ語がわからないそうですが、逆におばあちゃんにわかるものってなんでしょうか?

カタカナじゃないにしても、確実にSNSはわからないですよね。スマホも使っていないでしょうし、グーグル先生に頼ったこともないはずです。

でも、おばあちゃんが「経験していること」ならわかるはずです。「相手が経験していること」というのは理解してもらえる場合が多いです。

そう考えると、さっきの話で登場した「電話」や「手紙」は使ったことがあるはずですね。また、普段おばあちゃんがやっていそうな「買い物」や「食事」も理解してくれると思います。娯楽であれば、「読書」や「旅行」、「散歩」はわかってくれるはずです。