僕も酒が大好きだ。確かに酒に酔って、その場で何をしゃべっていたかよく分からなくなっていることもある。最近はある料理屋さんで、コースの半分くらいのところで、最初の料理が何だったのか既に忘れていることもあった(笑)。先日仕事で北海道に行ったんだけど、夜は美味しいお寿司屋さんで、3品目のあてのところで1品目が何だったかすぐに出てこなかった。酔うまでの時間が早くなってきているし、飲める量も減ってきている。それでいてダラダラと飲んでいる時間は長い。ほんと歳だよ。

だから、よく飲んだなと感じた時には、翌日必ず、何を話して僕はどんな状況だったかを確認するようにしている。仕事での飲み会の場合には秘書がだいたい同席しているし、プライベートのときでも妻が同席する場合が多い。だから、まずは秘書や妻への確認。また直接、相手に確認することもあるけど、まあ相手はよほど懇意にしている関係じゃないと、本音では言ってくれないだろうね(笑)。「何も問題なかったですよ」と言われながら、「あいつとは二度と飲まない」と思われているかもしれないね。

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そういえば以前、僕が政治家を辞めた後に、松井一郎大阪市長の家に、吉村洋文大阪府知事夫妻と、うちの夫婦が集まった。松井さんの奥さんとお嬢さんも一緒だった。僕は相当酔っぱらってしまってね、そこで数時間延々話したことは、駅のホームで○○○がどうしてもしたくなった場合にどうするか? というテーマ。そのままズボンの中にしてしまって、汚物まみれになりながらその後対処するか、その場でズボンを脱いでスパッとやってからホームをきれいに後処理するか。「その場でズボンを脱いでスパッとやる決断ができるようじゃなければ巨大組織のトップなんて務まらない! 知事、市長はそれくらいの決断を毎日求められてるんだ!」なんて僕と松井さんと吉村さんは熱く語っていたらしい。酔っていない奥さんたちは、ほんとバカだな? と思っていたらしいけど(笑)

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丸山氏は、酔った時の自分の行動を常に確認するということを、していなかったのだろう。もしその癖が付いていたなら、国後島で大暴れをし、翌日に注意を受ける前に、「昨日、自分はどのような状況でしたか?」と聞きまわっていたはずだ。そこで今回どんどん報じられているような数々の自分の失態を確認できたなら、根室に帰港したときのあの強気の記者会見やその後の強気の態度には至らなかっただろう。

人間誰にも失敗はある。失敗した時には次にどう繋げるかが重要だ。次に繋がる身の処し方をしなければならない。丸山氏が、自分の失態をきちんと確認していたのであれば、徹底した謝罪・反省と潔い辞職をするしかなかった。あれだけ強気の態度で臨んで、あまりの失態が明らかになって雲隠れしてしまうなんて恥ずかし過ぎる。彼は今後の人生がまだまだ長いのに。

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(ここまでリード文を除き約2600字、メールマガジン全文は約1万5700字です)

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.153(5月28日配信)を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【沸騰・丸山穂高氏問題(2)】酒の上の失態、一部ネット世論への傾斜、仲間の不在……なぜ彼は政治生命を失ったか?》特集です。

(写真=iStock.com)
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