【答え】
・1問目:A=4、B=3、C=2、D=1
・2問目:A=1、B=6、C=8、D=2、E=7、F=5、G=3、H=4

解法を見つけようと考えることが大切

いかがでしたか? 1問目はすぐに解けても、2問目の答えに確信が持てた人は少ないと思います。

ここでチェックポイントです。皆さんはどのように考えましたか? 「なんとなく」では「算数脳」不足です。1問目はなんとなくでも解けますが、頭の中のイメージには限界があります。そこで「どう考えれば解けるのか」と考えられた方は、「算数脳」の持ち主といえます。

良い解法が見つからなくても、解き方を考えることが必要です。考え方にはいくつかありますが、その一例を、2問目を使って説明します。

Aが一番上にあることはすぐわかります。次にAの下がどうなっているかを考えたくなりますが、大事なことは、残りの紙に着目することです。

B~Hの中で、次に正方形になりうるのはどれか、と考えます。図1のグレーの一部分を足して正方形を作れるのはDだけです。つまりAの下にあるのはD以外あり得ません。次にAとDを除いた図2を見てください。

同じようにグレーの一部分を足せば正方形になるのはGだけです。ほかの紙はすべて別の紙と重なっているので、正方形を表出させることはできません。次に、A、D、Gを除いて……というように、考えていけば、一番下にあるCまでたどり着けます。

このように、解法を見つけることで、どんなに難しい類題でも解けるようになります。大切なことは、解法を覚えることや正解を出すことではなく、解法を「考える」ことです。これが「算数脳」なのです。この脳力は、1時間程度のテストで良い点数を取ることを重視した算数学習法では、なかなか身につけることはできません。