政府・自治体が「旧陸軍墓地」を放置していいのか?

そしてこの連中が、命を落とした兵士への尊崇の念を口にすることが、いかにファッションであるかを物語る一例がある。それは旧陸軍省墓地が政治行政から完全に見放されているという悲惨な現状だ。

(略)

今年の5月は、大阪城周辺で、真田幸村巡りをした。有名な真田の抜け穴のある三光神社や真田丸跡(現・大阪明星学園)などを巡った。この三光神社を抜けると、そこには旧陸軍省真田山墓地がある。場所は大阪市天王寺区玉造。

僕は、知事・市長のときにここに足を運んだことはなかった。このような存在は何かの話で少し耳にしていたが、特段アクションを起こさなかった。この時点で、僕も靖国ファッション参拝者と同じ穴のムジナなんだよね。英霊に尊崇の念を表すべきという僕の言葉も、ほんとファッションだったなと痛感している。

(略)

この旧陸軍墓地は、全国に80カ所ほどあるらしい。その名の通り、旧陸軍省所管の墓地で、兵士や軍属(軍に雇われた民間人)の墓がある。この大阪の真田山墓地は全国の陸軍省墓地の中でも最古・最大級のもの。大村益次郎が大阪に陸軍の拠点を作って、その流れからこの墓地が作られた。

(略)

僕がこのメルマガで言いたいのは、この旧陸軍省墓地を日本政府や地方自治体が全くの放置状態にしているのはダメだろうということ。そして全国でも最古・最大級の大阪の墓地が放置されているということは国家の最大級の怠慢だ。僕は大阪府知事であり大阪市長であったのに、一度も訪問していない。僕自身も最大級の怠慢だった。

(略)