オンライン英会話にも「短期集中コース」登場

ネーティブの講師が中心の大学と違い、民間のスクールではノンネーティブの講師もいる。日本人はとりわけ、講師がネーティブであることにこだわりがちだが、それだけで質の高い授業が受けられるとは限らない。

「語学を教えることに熟知しているプロであればよいのですが、そうではない先生も。特に基礎を短期でしっかり身につけたいなら、日本人から学んだほうが効果が出る場合も多いです」

オンライン英会話の世界でも、短期集中コースが出てきている。

「好きな時間に手軽にできるのが、オンライン英会話のよさ。でも、それが徒になってついサボったり続かなかったりと、効果が出ていない方もいるようです。そんな方にぜひ試してほしい」と言うのは、オンライン英会話活用塾・ウレシトーク代表の嬉野克也氏。ベルリッツやジオスなど大手スクールが通学型と同様のコースを提供するようになったのをはじめ、短期間で集中的に英語をマスターしたい人に向けたプログラムも登場。「Ays English」の“スパルタ”は、1日4時間、連続で10日間受講する。申し込んだら、受講日や時間の変更はできない。

夏休みなどある程度まとまった時間がとれたら、思い切って海外で学んでみてはどうだろう。

「24時間、いやおうなく英語を使わざるをえない環境に身をおき、夢の中まで英語が出てくるレベルで学ぶと、吸収が早い。本気度も変わってきます。また、実際に生活することで、その国の働き方や時間に対する概念がわかる。そうした経験があると、交渉も円滑に進むことが多いようです。交渉やプレゼンなどアウトプットが差し迫っている方にもお薦めです」

そう話すのは、国際教育コンサルタントで留学ソムリエ代表の大川彰一氏。しかし、気になるのが周りの環境だ。クラスが若者ばかり、というのは避けたい。

「海外の学校は学生も社会人も一緒に受けるのが一般的なので、社会人限定のクラスを探すとよいでしょう。全世界に学校がある『EF』が、ボストン校とケンブリッジ校で展開しているエグゼクティブコースもそのひとつ。管理職向けなので、クラスルームは会議室のような雰囲気です。先生もビジネス経験のある方ばかりです」

世界中からビジネスパーソンが学びにきているので、国を越えたネットワークも生まれるだろう。