あなたの周囲にいるかもしれない
職場のサイコパスを見分けるチェックポイント
▼利益誘導してくるか?
口癖:「これをやれば、絶対得するから!」
「自分の言う通りにすれば、ほかの人を出し抜ける」など、すぐにエサをちらつかせる。情や倫理によっても人は動くということが、理解できない。
▼ウソがバレても平然としているか?
口癖:「何ですかそれ? 全然知りません」
自分を魅力的に見せるためなら、自慢できるようなエピソードを捏造し、学歴や家柄を偽るなど平然とウソがつける。ウソが発覚しても落ち着いている。
スキをついてくるか?
口癖:「今の発言、矛盾してません?」
人間不信で他人は自分のスキをついてくるものと警戒しており、その反動で、ミスをしようものならすかさず指摘。心理的弱点を見抜くのが得意だ。
相手の痛みに対して鈍感か?
口癖:「だから、何?」

成長の過程で愛情を学ぶことができなかったため、他者への共感能力に欠けている。自分が相手を傷つけても、その痛みを想像することができない。
人間・社会不信の発言をするか?
口癖:「結局、みんな自分のことしか考えてないんだよ」

日頃は温厚なのに、突然冷めた発言をして周囲を凍りつかせる。本人は自分が変なことを言ったという自覚がないのが怖い。
Type1:悪意の塊

幼少期から不当な扱いを受けてきたので、自分を虐げてきた社会への怒りを胸に秘めている。このタイプが上司になったら最悪。権力を持ったとたん、復讐心が発動するからだ。自分より強い相手を攻撃するのは自分が損をするのでやらないが、弱い相手には歯止めが利かない。部下を横暴に扱い、権利を平然と踏みにじる。しかし近視眼的に行動するため、結果的にペナルティを受けることも多い。

Type2:強欲

モノに対する欲望が異常に強く、さらに人から奪うことに喜びを感じる。手段を選ばず、執着心も並外れて強いので、ビジネスの世界で成功を収めることも少なくない。いったん成功すると「自分の腕でこれだけぶんどった」と誇示せずにはいられないため、宝石やブランド品で身を固めるなど、これみよがしな浪費に走りがち。しかし内心では「いつまた奪われるかもしれない」という不安が消えない。

Type3:名声志向

自分の評判や名声を高めることに異常に執着するタイプ。何人たりとも自分を侮辱したり傷つけたりできないようにすることで、これまで受けてきた屈辱感の埋め合わせをしたがる。もしも誰かが自分の地位や名声について少しでも軽んじようものなら、血相を変えて反論。しかし「ここで反論するのは得策ではない」と判断したら、「いつか有名になって見返してやる」と耐え忍ぶこともある。

Type4:リスクテーカー

平坦な日常が嫌いな「危険の愛好家」。会社に定年まで勤め、退職金をもらって悠々自適の老後を送る、というようなことには興味がなく、一攫千金を狙うギャンブラーが多い。ビジネスマンなら自分のやり方にこだわり、みんながあっと驚くような奇手を連発するが、結果的にひんしゅくを買うことが多い「悪しき我が道を行く」タイプ。詐欺まがい商法や、違法ビジネスに手を染めることもある。

Type5:放浪者

自分は社会に必要とされていないという思いが強く、人生に長期的展望がない。そのため、社会の周辺部でひっそり生きることを選ぶ。ほかのタイプのように積極的に社会に復讐しようとはしないものの、やはり自分を虐げてきた社会への怒りを秘めているので、酒の力を借りて自分より弱い者に憤懣をぶちまけることも。生活のために就職した場合は周囲と打ち解けようとしない一匹狼になる。

矢幡 洋
臨床心理士・作家。
矢幡心理カウンセリング研究所所長。1958年、東京都生まれ。京都大学文学部卒業。精神科病院の相談室長などを経て現職。著書に『数字と踊るエリ』(講談社)など。