――夏はエアコンをつけて寝てもいいですか?

【小林】風邪をひかないようにすればもちろんオッケーです。寝入りの時に体温を下げるのは深い眠り取るために重要です。

時間医学的に、深部体温(内臓の温度)は起床後11時間をピークに下がり始めるのですが、就寝前にお風呂やシャワーで体を温めるとその後深部体温が急激に下がります。寝る前のお風呂で寝つきがよくなるのはそのためです。

――ベッドで読書をするのはいかがですか?

【小林】ビジネスマンはベッドで読書する人が多いのですが、お勧めできません。人間の脳は場所とそこで行った行為をセットで認知する特徴があります。

ベッドで読書をする習慣があると、脳はベッドを情報インプット・学習する場所だと覚えるので、ベッドにいてもなかなか寝付けない、寝ても質が良くないということになってしまいます。

ベッドは眠りだけの場所だという正しい認識を脳にさせてあげることが必要ですね。

――ベッドで読書がダメならば、スマホはなおさらダメですね?

【小林】スマホは最悪です(笑)

――お腹いっぱい食べると、よく寝られると言われますが?

【小林】食事をとるタイミングの問題です。深部体温は、消化している間下がりにくくなるので、寝る前の食事は睡眠の質に影響します。人によっては逆流性食道炎になりやすくなります。食事をとる時間の理想は、次の日の起床時間の10時間前と言われています。