夜の営みが充実している人は、年間600万の“得”
ベスト5の中で、飛びぬけて正味の幸福度が高いのはセックスですが、そもそも遺伝子の船である人間本来の使命が生殖であり、遺伝子を残すことを最優先事項に掲げた者の子孫が我々であること、そうでなかった者の子孫は自然淘汰のプロセスによってすでにこの世には存在しないことを考えれば、当然といえば当然の結果かもしれません。
人によっては、良きパートナーを獲得する活動に多額の投資をするケースもあるかと思います。相手を惹き付けるためのデートの費用とかプレゼントの費用、美容に掛ける費用とかもこれに含めてもいいでしょう。だから、セックスに関しては、それなりのコストがかかりそうです。
経済学者でダートマス大学のデヴィッド・ブランチフラワーとウォーウィック大学のアンドリュー・オズワルド教授は面白いことを言っています。
「性生活が活発でない人が、活発な人と同じ幸福感を味わうためには、年5万ドル(現在のレートで565万円)余分に稼ぐ必要がある」
たとえ年収が人より600万円少なくても、夜の生活を含むプライベートが充実していたら、幸福感は同等、ということです(所得の低さには限度はあるでしょうが)。逆に、人より600万円稼いでいても、性生活が貧しければ幸福度は低いということでしょう。