緑内障予防に効果的なのは「カシス」

平松医師によれば、目にいい食材というのがあるそうです。特に研究結果によってその効果が明らかになっているのは「カシス」です。カシスに含まれる抗酸化物質の「カシスアントシアニン」目のダメージを抑える効果と、目の血流をよくする効果があるという研究結果があるそうです。

このほかに、ほうれん草(ルテイン)、トマト(リコピン)、ブルーベリー(アントシアニン)、カシス(アントシアニン)、ブロッコリー(βカロテン)、緑茶(テアニン)、ビタミンC、サケ類やカニ、エビなどに多く含まれるアスタキサンチンなどもプラスになるといいます。

平松類『緑内障の最新治療』(時事通信社)。緑内障の最新知識と、新しい治療方法をわかりやすく紹介する。

「緑内障の治療は“眼圧を下げる治療”になります。欠けた視野を元通りにしたり、ダメージを受けた神経を治したりはできないので、眼圧を下げることでダメージの量を減らすことしかできないんです。具体的には、目薬を一生さし続けることになりますが、目薬ではどうしても効果が出ない場合には手術も行います。しかし、手術でも眼圧を下げることしかできません。手術をしたことで乱視が出たり、視力が下がるといったリスクもあるんです。水晶体(レンズ)は年とともに大きくなり、眼圧上昇の原因になることもあるので、早めに白内障の手術をする(薄いレンズに置き換える)ことで、予防に効果的なことがありますが、いずれにせよ(白内障も含め)予防するに越したことはありません」

目は雑に扱われがちですが、実は結構繊細な道具だと平松医師は語ります。 「その道具の使い方を誤ると、効率も落ちるし、成果も上がらなくなるし、いろいろな不具合もでてきます。長い間使う大事な道具ですから、もっとしっかりメンテナンスしていただきたいです」

白内障も緑内障も、できるだけ発症・進行は遅らせたいもの。クリアな視界でいつまでも心地よく過ごせるよう、まずはできることから始めてみましょう。