ここが人生の大一番、崖から飛び降りる覚悟で

24年間の議員生活の中で、総務庁の政務次官、経済企画庁の政務次官、環境大臣、防衛大臣、国家安全保障担当補佐官などを務め、行政の実務に関わらせていただきました。25年目を迎える国政への思いもありますが、東京は国の税収の4割を生み出す、日本経済のエンジン的な存在。その首都・東京からなら、これまで温めてきたビジョンを実現できると考えたのです。

舛添要一前都知事の「政治とカネ」の問題で都政が滞り、信頼をなくしてしまいましたが、20年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。一方で、25年には東京の高齢化が恐ろしいほどのスピードで進むと予測され、今から介護難民問題が懸念されています。だからこそ、今と未来の東京を見据えて、経済、環境、少子化対策、社会保障などさまざまな問題を解決していきたいのです。

私のことを環境大臣として「クールビズで夏場のネクタイをやめさせた人だ」と覚えている人もいるでしょう。あれには、ネクタイを外すことで国民の共感を得ながら、「夏場に余分なエネルギーを使わないようにしよう」「地球温暖化を防ごう」という大義に結びつける狙いがありました。私はテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」初代キャスターだった頃から、企業人と接して、政治にもビジネスのような「共感」が必要だと感じたからです。公共事業や補助金でお金をばらまき、派閥で一生懸命汗を流す政治家人生もあったのでしょうが、私は違いました。私にとっては、お金をかけずに、「大義と共感」で日本人の持っている良さをどうやって引き出すかが大事だったのです。そのために、派閥の礼儀作法を最後まで覚えることができず、偉い人からお叱りを受けたものです(笑)。

ビジネスマンも、偉い人をあまり怒らせないほうが出世するのかもしれません。ですが、人生を懸ける大一番のときがきたのに勝負に出ないというのでは、一体何のための人生でしょうか。さあ、私と一緒に、崖から飛び降りましょう、とまでは言いません(笑)。一緒に東京を前に進めましょう。

(原 貴彦=撮影)
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