今回は、読者の皆さんから届いた質問や相談にお答えします!
▼相談

大阪で小児医療に関わっている者です。大阪では医療圏が複雑で、高度医療の集約化が困難です。この視点から都構想に賛成ですが、医療現場の意見、視点を行政に届けることが非常に困難であると感じています。政治家に医療現場の問題認識を持っていただくにはどう行動するのがよいでしょうか。

▼回答

政治家とコミュニケーション取るしかないです。

日本の有権者って、不満はいろいろ言いますけど、政治家と積極的にコミュニケーションを取ろうとしません。自分たちが黙ってても、政治家が自分たちの思いを実現してくれるなんて思っちゃだめ。

政治家のほうは、選挙前になれば有権者とコミュニケーション取ろうとしますけどもね(笑)。でも、あくまで選挙のときだけ。それじゃあ、質問者のように、意見や視点が伝わらないと感じるのも当然です。だから、有権者のほうも、もっと普段から政治家とコミュニケーション取らなきゃいけない。

じゃあ、コミュニケーションってどうすればいいかって、事務所に行って、話をするなり、基本的なところからスタートするしかないです。意外に思うかもしれませんが、「話を聞いてくれ」って言えば、政治家のほうはみんなまじめに聞いてくれますよ。それが票につながるというなら、なおさらです。

ただ、自分の意見を政治の場に反映させようと思えば、有権者側のほうも、単に話をするだけじゃなくて、それなりの努力をしなきゃいけない。もちろん「お収めください」って、賄賂を渡すのはよくないですけど、ルール上は政治献金っていうのがあるんだから、それを活用してもいい。ともかく、政治家を振り向かせるためには、有権者の努力が必須です。

で、政治家を振り向かせるのに一番いい“努力”は、やっぱり票です。最近話題になっている保育所問題でもそうですけど、若いお母さん方がグループを作って「私たちは一定の票を持っている集団だぞ」「ネットワークがあるから、言うこと聞いてくれないとあなたを落選させるぞ」とちらつかせないと、政治家は動いちゃくれません。

いろんな業界団体とか、既得権を持っているといわれている人たちが、なんで自分たちの利益を守れるかというと、選挙のときに必死になって政治をやって票集めをするから。公務員の労働組合もそうです。票を集めることによって政治力を持ったときに、政治家は初めてその有権者のほうに振り向いてくれる。これが民主主義です。

そういうことがいいのか悪いのかって言われたら、もちろん民主主義は100%完璧なシステムじゃないですよ。でも、じゃあ北朝鮮とか中国みたいな、ああいう体制がいいのかっていったら、僕はまっぴらごめんです。民主主義よりも優れた制度が今ない以上、政治家を振り向かせるのは票が一番と割り切って、政治的な立ち回りをすることを避けては通れません。

だから質問者にまずやってもらいたいのは、一番は政治家とのコミュニケーション。そして、政治家を振り向かせようと思うなら、政治的な努力が必要。質問者と同じ考えを持つお医者さんとか、問題意識を共有できる人でグループを作って、「票」を集める作業をすべきです。

意見がどれだけ優れていたとしても、それを政治家に聞いてもらって実行してもらえなきゃ意味がない。政治家に聞いてもらえるか、実行してもらえるかどうかは票なんです。民主主義の世界での政治力っていうのは票ですから、自分たちが徒党を組んで、票を集めて、政治家にぶつけていくっていうのがやっぱり必要になってきます。

▼相談

橋下さんは一度政界を引退されましたが、やはり将来的には政界復帰して首相の座を狙っているのでしょうか。

▼回答

これ、ないです(笑)。全くないです(笑)。

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.9(6月7日配信)の一部です。全文はメールマガジンで!

橋下徹公式メールマガジン 好評配信中!Vol.9は6月7日配信予定
政界に突然彗星のごとく現れた男は、大阪の何を変え、誰と戦い、何を勝ち得たのか。改革を進めるごとに増える論敵、足を引っ張り続ける野党との水面下での 暗闘をメルマガ読者だけに完全暴露し、混迷が続く日本経済、政界の指針を明確に指し示す。政治家、弁護士、そして、7人の子どもを持つ親として、読者から の悩みごと、相談に、ズバリ答えていく。大物との対談も掲載!