モチベーションを上げ、作業効率をアップしていくためにも、いい加減なアイテム選びはご法度だ。仕事のプロ、文具のプロ、100円文具のプロが使う「ひみつ道具」をご紹介。

――世界一仕事が速い航空会社が、またその記録を更新した。2015年の運航実績について、「定時到着率世界第1位」に認定を受けた(5回目)。定時到着を支えるのは社員一人一人の正確で速い仕事である。

世界一なのは、定時到着率だけではありません。15年には「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」賞を受賞し、お客様から世界で最も優れた国際線エコノミークラスシートであると認められたのです。私は「新・間隔エコノミー」と銘打って展開している、国際線エコノミークラスシートの開発に携わっています。

正直なところ、私たちのようなフルサービスエアラインは、安さではLCCに勝つことが困難です。そこで、品質に力を入れることになります。「多少お金を出してでも乗りたい」と思われる快適な空の旅を作り上げることが私の仕事なのです。

フライト時間の長い国際線では、着座時間も長く、眠ることもあります。シートがお客様にとって唯一のプライベート空間とも言えます。そこで快適にすごせるよう、「JALスカイワイダー」「JALスカイワイダーII」では、座席数の削減などでこれまでより約5~10センチのゆとりを生み出しました。

多くの座席メーカーは海外にあるので、開発中は年に何回も出張をします。そこで活躍するのがタブレット一体型PCです。JAL機内ではWi-Fiが利用できるので、機内で仕事をする人が最近多くなっています。

もうひとつはメジャーです。ミーティング中に試作品のシートを計測するのはもちろん、移動はあえて他の航空会社を利用し、シートの座り心地を確認するとともにこっそり寸法を測ったりもします。このメジャーは、「インチ」と「センチ」両方の表示があるのがポイント。海外メーカーと話をするときは「インチ」が共通語ですが、日本に戻ったら「センチ」が基本。どちらの表示もあるメジャーは日本にはほとんどないんです。

さらに、Wi-Fi環境がないときに使うデータ移行用のUSBケーブルも出張の必需品。さまざまな端末で持ち寄った資料データをスピーディに取り込み、議論を進めるために必要です。みなさんにも使える出張のマストアイテムといえば「圧縮袋」。衣類をコンパクトにスーツケースに収納できるとして、CAたちもよく使っています。

◇“世界一仕事が速い”会社の「ケーブル、メジャー、袋」
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(左)データ移行に使うUSBケーブル。(右)海外製のメジャー。

▼ネットがなくても大丈夫(写真左)
データ移行に使うUSBケーブル。iPhoneほかさまざまなデバイスで撮影された写真をネット環境のない場所でやりとりするのに必要。短いのでかさばらずに持ち運べる。

▼常に持ち歩くメジャー(写真右)
海外製のメジャー。上部が、海外メーカーとのやりとりに欠かせない「インチ」、下部が「センチ」表記になっている。単位を合わせるための計算の手間が省ける。

 
日本航空 西垣淳太
入社11年目。空港スタッフおよび客室乗務員としてサービスの現場を経験した後、商品・サービスの企画部門へ。現在、商品・サービス企画本部 開発部 空港サービス・客室仕様グループに所属し、国際線の客室仕様の企画・開発を担当する。