モチベーションを上げ、作業効率をアップしていくためにも、いい加減なアイテム選びはご法度だ。仕事のプロ、文具のプロ、100円文具のプロが使う「ひみつ道具」をご紹介。

作業時間半減を達成するために、必ずしも高価なツールは必要ない。

「安くすませられる場面では徹底的に安い物を使うことで、お金をかけるべきところに集中的に投資することができる。だから100円ショップはビジネスマンの味方なのです」

そう語るのは100円文具愛好家の大槻達也氏。毎週金曜日に開催され、マニアから文具メーカー社員までが集う文具朝活会において、「100円部長」という肩書を持つ。

事務効率化コンサルタントのオダギリ展子氏も100円文具活用の効用を、こう説明する。「デスク周りを整頓したり、書類整理の仕方をちょっと工夫するだけで、作業時間の圧縮や、ケアレスミスの撲滅につながります。大事なのは、ツールの価格ではなく、生かし方。100円文具も、使い方次第では何倍もの時間や価値を生み出します」

もともとは原色系の派手な色使いやチープな素材感から、安物っぽい印象を与えかねなかった100円文具だが、最近では落ち着いた色み・デザインの製品も登場し、ビジネスユースにもなじみやすいアイテムが増えた。それらの製品を、試行錯誤しながら、より使いやすくなるようカスタマイズしていくことも100円文具活用の醍醐味のひとつだ。

「失敗してしまっても、新たに買い直せばいいだけ。なにせ100円ですから、財布も痛みません」(大槻氏)

ただ、100円文具ならではの注意点もある。それは製品取り扱いの終了だ。「ロングセラー以外はすぐに品揃えが変わるのも100円ショップの特徴です」(大槻氏)。気に入った製品がいつまでも店頭に並んでいるとは限らないので、いざというときのために、複数個ストックしておくのもいいだろう。出費はほとんど変わらない。

それでは、2人のプロが教える100円ショップで購入すべきアイテムと、その活用法を見ていこう。