マーケティングリサーチ会社のインテージの調べによると、2015年の健康食品・サプリメント市場の推定市場規模は、1兆5785億円で対前年2.9%の増加だった。調査が始まった13年から市場の拡大傾向は続いている。分野別に見ると「美肌・肌ケア」が1432億円と最も割合が大きく、前年から165億円売り上げを伸ばしている。
美肌・肌ケア分野は新製品の発売が続いている。アサヒフードアンドヘルスケアは15年に「ディアナチュラゴールド ヒアルロン酸」を発売した。肌の潤いに役立つヒアルロン酸を含んだ同製品は、ブランド初の機能性表示食品シリーズ「ディアナチュラゴールド」のうちの1つ。機能性表示食品とは、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品で、15年4月に施行された食品表示法に基づいたものだ。
インテージ健康食品・機能性表示プロジェクト桜木祐之アナリストは「サプリメントユーザーのほぼ半数を60歳以上の男女高齢者層が占めています。高齢者層は年間購入金額も高く、市場拡大に貢献しています」と指摘する。また「サプリメント市場のポテンシャルは3兆5000億円と推計しています。約2兆円の伸び代があり、今後も段階的な市場拡大が見込まれます」とする。
(大橋昭一=図版作成)