ジャニーズ事務所は売上推計1000億円の同族経営の大企業

人気アイドルグループSMAPのジャニーズ事務所からの独立・解散劇とそれを主導したとされるSMAP育ての親の飯島三智マネージャーの“解任”が世間を騒がせている。

一連の騒動を見て日本の伝統的な家族主義的経営の負の側面である「辞めたくても、辞めさせない」構図と同じではないかという疑念を抱いた。

ジャニーズ事務所は社長のジャニー喜多川氏と姉のメリー喜多川副社長、メリー氏の娘の藤島ジュリー景子氏が副社長を務める同族企業であると同時に、グループの売上げが1000億円と推計される大企業である。

飯島氏は創業家と経営方針を巡る対立からSMAPを引き連れて独立しようとしたが、結果的にSMAPは残留し、本人は解任に等しい辞任に追い込まれた。

だが、こうした事例は一般企業でも決して珍しい話ではない。経営幹部が優秀な社員を引き連れて独立するのはよくある話だ。

それにしても1月18日のSMAPの生放送の謝罪会見には誰もが違和感を持ったのではないだろうか。“公開処刑”と揶揄されるようにメンバーの草なぎ剛が「ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて」という発言から事務所に対する謝罪を要求されていた可能性も推測される。

また、飯島氏の解任劇の経緯については『週刊文春』(2016年1月28日号)に再録された2015年1月13日のメリー副社長のインタビューに詳しい。

ジュリー景子副社長と飯島氏の派閥争いの疑いで取材に訪れたとき、メリー副社長は急遽、飯島氏を会議室に呼びつけてこう発言していた。

<私、何にも(根拠)なしにね、「飯島、こういう噂だから、あんたクビだよ」と言うことはできない。今、ここでこういう話を聞いているから、飯島、私はこう言いますよ。「あんた、文春さんがはっきり聞いているんだから、対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい」と言いますよ>

この発言が本当なら、本人を前にした恫喝的なパワハラ発言と言わざるをえないだろう。今回のSMAPの独立騒動でも背後でジャニーズ事務所が怒り心頭に達していたことがうかがいしれる。