2015年12月3日(木)

出社しない、会議に出ない! ネットの寵児の仰天経営論【2】 -対談:カドカワ社長 川上量生×田原総一朗

田原総一朗の「次代への遺言」

PRESIDENT 2015年10月19日号

村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影
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【田原】14年、ドワンゴはKADOKAWAと経営統合しました。これは誰が言い出したんですか。

【川上】角川会長(=角川歴彦カドカワ会長)です。僕は、そう言ってもらえるのはうれしいけど、5年待ってほしいと言いました。

カドカワ社長 川上量生氏

【田原】どうして5年?

【川上】当時はさっき言ったようにエンジニア部隊が混乱していたり、予算管理がきちんとできていなかったりして、会社の中がガタガタしていました。会社としてだらしのない問題がいろいろあるので、それらを解決するまで、少し時間がほしいと。

【田原】角川会長は、どうしてドワンゴに声をかけたんだろう。

【川上】KADOKAWAにはネット企業になりたい、それとメディア企業になりたいという思いがあったんでしょう。これがやりたいという具体的なものではなく、ぼんやりとしたイメージだったと思いますが。

【田原】ドワンゴ側の思惑はどうだったんですか。成長を続けているのに、経営統合のメリットはあるのですか。

【川上】KADOKAWAのコンテンツって、ニコ動と親和性が高いんです。たとえばライトノベルやアニメはKADOKAWAのシェアが高い分野ですが、ニコ動でもユーザーにすごく人気がある。あとはゲームですね。じつはニコ動のアクセスの半分はゲーム関連。一方、KADOKAWAは「電撃」と「ファミ通」というゲームメディアを持っています。これについても、一緒に組むことで相乗効果が狙えます。

【田原】経営統合し、いま社員が3000人の大きなグループになった。そんなにいっぱいいてどうするの?

【川上】ほんとですよね。でも、企業の社会的役割で一番重要なのは雇用です。だから人数が多いのはいいこと。うちは多すぎますが、それだけ社会のために役に立たない人間を雇っているわけだから、多すぎることに胸を張ってもいい。もちろん、そのぶん儲ける必要はありますが。

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