違いはポテンシャルではなく、心構えと日々の習慣にある。熾烈なグローバル競争が激化する中、成果を出す人の特徴とは? アンケート調査が示す、歴然たる結果に激震が走る!

外国人が上司になったり、社内の公用語が英語になったり、TOEICの点数が昇進、昇給に影響するなどグローバル化が進み、ビジネスパーソンにとって英語力が必須となっている。

国際線でLCCとの激しいシェア争いを強いられ、グローバル人材の育成が急務のANAホールディングス会長・伊東信一郎氏はこう指摘する。

ANAホールディングス会長 伊東信一郎氏●1974年、九州大学経済学部卒業後、ANA入社。2003年取締役。07年代表取締役副社長を経て、09年代表取締役社長に就任。13年社長、15年より現職。

「単なるスローガンだけではグローバル人材は育ちません。グローバルで活躍するためには、英語力も大きな要素です。ANAでは、全社員に毎年TOEICを受けてもらい、700点以上を標準目標にしています。管理職任用試験の条件としてTOEIC700点以上を取ることを課しています。

さらに、新人は入社10年以内に必ず海外勤務を経験させるといった取り組みも行っています。『英語が苦手だ』という社員を真っ先に、強制的に海外勤務をさせたりしています」(プレジデント誌14/2.17)

売り上げの海外比率が8割を占めるブリヂストンの津谷氏(前出)も「『英語なんて話せなくても、必要なときは通訳を入れればいい』では、直接英語で交渉や商談ができるライバルにスピードで負けてしまいます。いまの時代、英語が話せなくてもいいという選択肢はありえないのです」(14/2.3)と社員に求める英語力の要求は厳しい。

それに応えるためにも英語力を身につけるにはどうしたらいいのか。東大医学部大学院で学びながら薬局事業を立ち上げ、現在はイマジン・グローバル・ケア社長の木下弘貴社長は「使いながら学ぶことが大事」と話す。