2015年6月23日(火)

着手が早い人と遅い人。脳はどう違うか?

PRESIDENT 2014年9月29日号

著者
遠藤 成 えんどう・せい
フリー編集者

出版社を経て独立。運動とは無縁の人生だったが、40代後半にランニングにハマり、フルマラソンの自己最高は3時間42分。一番好きなランニング小説は『遥かなるセントラルパーク』(トム・マクナブ)。

執筆記事一覧

遠藤成=文・撮影
1
nextpage

脳はそもそも根気がない

与えられた仕事に着手するのが早い人と遅い人がいる。どうやら持って生まれた脳のクセ、先天的な気質があるのだそうだ。

図を拡大
3つのタイプの気質傾向

「気質は大きく分けて3つ。できるだけリスクを避け、普段のパターンで生活したい損害回避傾向気質。新しい刺激を求めたがる新奇探索傾向気質。さらに1人より友人らと一緒にいるのが好きな報酬依存症気質」(諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀氏)

3つの気質は誰もが持っているが、その割合が違うということらしい。損害回避型と新奇探索型では段取りが大きく違う。

「日本人に多いのが損害回避傾向の強い人。環境が変わることによって危険な状態に陥るのを警戒する。これが過剰に働くので、新しいことにはためらいがち。むしろ真面目にコツコツ進めるのが得意です」(本郷赤門前クリニック院長 吉田たかよし氏)

「損害回避型はスロースターターだけれど、基本的には時間が経ってもやる気はそれほど低下しない。しかし、仕事に手を付けず溜めていると、やらなきゃいけないというストレスも溜めることになり、コルチゾールなどストレス物質の分泌が増します。ストレスのダメージを受けやすい人たちですから、やる気が低下し、ますます手が付かないという悪循環が生まれる。なので、さっさと始めるのが正解」(篠原教授)

損害回避傾向の強い人は仕事をしているとき、脳のメモ容量が小さくなる傾向があるので、まず、やるべきことのTO DOリスト化、自分が抱えている不安・不満などをすべて紙に書き出してしまうのがいいと篠原教授。

「そうしないと、頭に残って、脳のメモリーが空いていない状態になるので、パフォーマンスが上がりません」

PickUp