2015年7月28日(火)

集中力を高めるベストな運動、睡眠、食事は?

PRESIDENT 2014年9月29日号

著者
遠藤 成 えんどう・せい
フリー編集者

出版社を経て独立。運動とは無縁の人生だったが、40代後半にランニングにハマり、フルマラソンの自己最高は3時間42分。一番好きなランニング小説は『遥かなるセントラルパーク』(トム・マクナブ)。

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遠藤成=文・撮影
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メンテで脳力はアップする

脳は集中状態が好きではない。脳の血流量を観察すると、脳が活発なのは15分くらいがいいところ。でも集中力を高めるきっかけになるメソッドはある。諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀氏が勧める運動を紹介しよう。

「集中力は眼球の動きと密接にかかわっているので、こんな運動をしてみましょう。(1)パソコンの中央を見つめる、(2)顔を動かさず眼球だけを動かしてモニターの四隅を右上→右下→左下→左上と時計回りに見つめ2周する、(3)次に反時計回りに見つめて2周する、(4)終わったらふぅ~っと息を吐く」

気が散りがち、頭の切り替えができないときに効果を発揮するそうだ。

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デフォルト・ネットワークのある場所

脳をよい状態に保つためには規則正しい生活が重要。なかでも1日の約3分の1を占める睡眠時間。忙しいとどうしても睡眠時間を削りがちで、寝ないで頑張ったことを自慢する人も少なくないが、脳の機能的にいえば、これは最悪。これまででも述べたように閃きは眠りから生まれるといってもよい。ただ、成人に適切な睡眠時間の長さは個人差が大きい。

「でも、睡眠時間が短くなりすぎて、損をしている人のほうが圧倒的に多い。睡眠は質も大事ですが、ある程度の量は絶対に必要です。仕事時間を減らしても、そのぶん睡眠時間を増やしたほうが仕事や勉強のパフォーマンスは必ず上がる」(本郷赤門前クリニック院長 吉田たかよし氏)

吉田院長がクライアントに勧めているのは、まず睡眠時間を30分長くすること。このときポイントとなるのが、同時に仕事(勉強)時間を30分短くすることだ。睡眠時間を延ばしても仕事以外の時間を切り詰めたのでは、睡眠でパフォーマンスが上がった実感がわかないため、長く寝る習慣は定着せず、すぐに睡眠時間を削る生活に逆戻りしてしまうそうだ。

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