違いはポテンシャルではなく心構えにある。人材育成のプロたちが説く、いまもこの先も活躍できる人の条件とは。

オランダでは4歳の子もやっている

リフレクションという言葉をご存じでしょうか。日本語でいうと内省力。自らを振り返ることです。日本人の多くはその大切さを意識していませんが、リフレクションができる人材こそが今後活躍できると思っています。

OECD(経済協力開発機構)が、リフレクションする力を、21世紀を生きる子供たちに身につけさせなければならないコアの力と定義しました。オランダでは、4歳の子供向けのワークがあるほど。具体的には、過去3カ月の行動を振り返らせて「誇りに思うこととその理由」「苦労したこと」「次に同じことをやる場合、何を変えるか」を考えさせるという内容です。ビジネスパーソンこそ、日々こうした問いを自分に投げかけてみるべきです。

なぜこの力が重要なのか。正解のない時代だからです。正解がなくても前進しなければいけません。結果はどうだったか、もし駄目だったらどうすればよかったのか。ポイントは、うまくいった場合でもリフレクションすること。チャレンジした経験から何でもいいので学び取るのです。

私はいま、福島原発の事故から得られる教訓を世の中に広める活動(「わかりやすいプロジェクト 国会事故調編」)にも携わっています。そこで、日本人はリフレクションが苦手だなと実感しています。原発問題に関していえば、東電の責任問題や原発全廃という極論に終始し、私たちの思考や行動をどう変えていくべきか、という建設的な話になりません。