違いはポテンシャルではなく心構えにある。人材育成のプロたちが説く、いまもこの先も活躍できる人の条件とは。

なぜ流行モノに飛びつくべきか

ヘッドハンティング会社の代表を務める私の仕事は人を見ることです。この人は次の職場でも活躍しそう、手放す上司は気の毒だなと思わせる人はどんな人か。変化に対応できる人です。

それは会話を通じて簡単に知ることができます。興味関心のエネルギーが強いかどうかです。こちらの言葉に対し、「なぜですか」と質問してくる人、「それはこういうことですか」と自分の言葉に置き換えて理解しようとする人、こういう人は変化対応力が強い。「そうなんですか、へえ」と会話がしらっと途切れてしまう人は変化に弱い場合が多い。

興味の有無ではないんです。対応力が強い人は興味がないことでさえ、突っ込んできて話題を掘り下げようとします。よく言えば学び続けることができる人、悪く言うと少しうざったい人かもしれません(笑)。

リクルート社の新人時代、人事で採用を担当していました。そのとき、あるクリエーティブ部門の先輩に教えてもらった、いまも印象に残っている言葉があります。「メジャー志向」です。

当時、私はクリエーターの採用も担当していました。先輩いわく「現場で活躍しているトップクリエーターの共通項はメジャー志向のあるやつだ」。メジャー志向の人とは、節操のない人とも言えます。たとえば朝の連ドラ、「あまちゃん」が流行ったら「じぇじぇじぇ」を連発、いつやるんですか、と聞かれたら「いまでしょ!」。多くの人は大衆向けに商品をつくっているのだから、流行りものをポジティブに受け止められないと大衆の心がつかめない、ということでした。

面接の相手は、デザインや美術系学校の出身者でした。CMに詳しい人ならマル、センスはよくても孤高の芸術家タイプはバツ。メジャー志向という言葉を教えられたおかげで、最初の段階の合否判断をつけやすくなりました。