2015年2月4日(水)

家計簿に「百分率」を使う人は貯金センスがない

プレジデント・マネーNEWS【22】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
八ツ井 慶子 やつい・けいこ
ファイナンシャル・プランナー

八ツ井 慶子

1973年埼玉県生まれ。法政大学経済学部卒業後、大手信用金庫に入庫。2001年より「家計の見直し相談センター」の相談員としてファイナンシャルプランナーの活動を始める。宅地建物取引主任者、日本証券アナリスト協会検定会員でもある。2013年に独立し、「生活マネー相談室」を設立。最新刊に『レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す』(弊社刊)。

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ファイナンシャル・プランナー 八ツ井慶子=文
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家計の「比率管理」は、本当に有効か?

食費20%、住居費15%……と、家計の「支出」を「収入」に対する「比率」で管理する方法があります。果たしてこのやり方は有効でしょうか?

結論からいうと、私はこのやり方はお勧めしません。細かい理由はいくつかありますが、最大の理由は、「収入」の多寡によって「支出」が変動してしまうということです。

例えば、「食費20%」とあったとしましょう。手取り収入20万円だとすれば、20%に相当するのは4万円になります。仮に手取り収入が25万円になれば、食費は5万円と1万円増えます。でも、収入が増えたからといって、胃袋が大きくなるわけではありません。このとき食費が増えてしまう大きな理由は、「お金があるから」です。

私は、ここに問題意識を持っています。

ファイナンシャル・プランナー(FP)として、家計相談を受けるようになってから13年になります。長く続けているからでしょうか、ありがたいことに再診断のご相談者が増えてきました。そこで、昔と今の家計を見比べると、あることに気付きます。それは、多くの相談者は「収入が増えると支出も増える」という点です。

収入が増えて支出が増えること自体は悪いワケではありません。もちろんムダ遣いが増えているとしたらNGですが、キャリアアップして支出の中身が変わっている可能性もあります。

ただ、私が気になるのは、ほとんどの人が支出増加の事実に気が付いていないということです。いつの間にか増えている。つまり、明確に何かを買うようになったのではなく、気が付いたら支出が増えていたという感じです。推測するに、この支出のおもな要因は「お金があるから」です。

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