2014年11月20日(木)

日本を捨て、東南アジアで働き始めた理由

働き方のリアル ベンチャー篇【24】サムライインターナショナル 森山たつを

PRESIDENT Online スペシャル

著者
稲泉 連 いないずみ・れん
ノンフィクション作家

稲泉 連

1979年、東京都生まれ。2005年、『ぼくもいくさに征くのだけれど』で大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少で受賞。その他の著書に『仕事漂流』『復興の書店』など。

執筆記事一覧

稲泉連=インタビュー・構成
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サムライインターナショナル 森山たつを
1976年生まれ。早稲田大学卒業後、日本オラクル、日産自動車を経て、1年間にわたる世界一周旅行へ。帰国後、IT企業勤務、海外就職に関する執筆・講演などを行う「海外就職研究家」として活動。2014年6月より同社社長。

僕は今年(2014年)の10月まで、フィリピンのセブ島で暮らしていました。当時暮らしていたホテルは、家賃にして月6万5000円なんです。2ベッドルームで広いリビングがあるスイートルーム。電気代込みで毎日掃除もしてくれるので、とても快適でした。

ホテルとまで言わなくても、セブ島で暮らすのであれば、一人暮らしなら月に10万円ほど稼げれば普通の生活ができるでしょうね。家賃は2.5万円くらいで、そこそこの広さの物件が借りられます。水道光熱費が1万円くらい。その安定収入さえ確保できればいい。問題はその収入をどうやって稼ぐかです。

僕の場合はこうした部屋を拠点に、「海外就職」についての本や電子書籍や有料メルマガを書いたり、取材で東南アジアを歩いたり、日本に帰国した際にセミナーや大学の授業の講師を務めたりする生活を送ってきました。セブ島にいたのは特別なこだわりがあるわけではなくて、妻がフィリピンの日本語学校で働いているからに過ぎません。割合に家にいる時間が長いので、24時間エアコンを付けて引きこもるには、ホテル暮らしは最適な環境だと思っていたのです。

そんななかで最近になって特に力を入れているのは、カンボジアで始めた「サムライカレープロジェクト」という研修プログラムですね。このプロジェクトのために今年の12月にカンボジアに引っ越します。

このカレー屋研修事業は日本とカンボジアで法人化しているので、肩書きも「社長」になってしまいました(笑)。

サムライカレープロジェクトは、僕らがカンボジアのプノンペンに作ったカレー屋に研修生を送り込んで、その中で起業体験をしてもらおうというものです。初めにガイダンスを受けた後は、新しいメニューを作るのも人を雇うのも自由。今年の1月から始めたのですが、日本企業や学生からの引き合いも想像よりずっと強くて、新しい店舗を作ろうかなと考えているくらいなんですよ。

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