2014年10月31日(金)

目の前で女性がヒステリー。黙って聞くか、逃げるか

達人の考え方、話し方、行動パターン

PRESIDENT 2013年9月2日号

心理学者 伊東 明 構成=久保田正志
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ヒステリーは鎮火できない

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女性の3人に2人は、職場で泣いたことがある!

話をしているうちに感情が高ぶり涙を流す、取り乱す。私的な場面だけではなく、会社で営業の報告を受けているようなときでも、女性の部下が突如変貌してしまうことは間々あります。

一方、男性は何か問題が起きると、それを解決しようとする習性を持っています。女性がヒステリーを起こしたときも、まず「これは異常な事態だから解決しなければいけない」と考えてしまう。

「どうした。なに怒ってるの?」
「まあ、落ち着いて」

こんなふうに声をかけて、逆にますます興奮させてしまった、という苦い経験をお持ちの方は多いと思います。まず覚えておいていただきたいのは、ヒステリーは解決できないということです。

女性はそのことをよく心得ていて、たとえば女性同士の付き合いのなかでは、相手が怒っていたり落ち込んでいたりするときは、必ず「そうよね」と相槌を打ち、相手の感情を肯定するところから会話を始めます。必ずしも言い分の全部に同意できないとしても、こういうときはまず「共感を示すこと」が最低限のマナーだと知っているからです。

怒りや悲しみで感情的になっているときは、相手にも同じ状態になってほしい、共感してほしいというのが女性の本音です。にもかかわらず、辛い思いに寄り添うでもなく、上から目線で「泣くなよ」とたしなめるとか、逃げ腰になっておろおろするのは、女性の目から見てどちらもひどい対応です。とくに上から目線で、冷静に意見するのはやめたほうがいいでしょう。

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