男にはわからないこのオンナゴコロ

誰ですか。タブーだなんていい加減なことを言っているのは。せっかく頂いたお題目をいきなり否定してしまい恐縮ですが、「きれいだね」と言われて不快に思う女性なんて存在しません。誰がどう見ても間違いなく醜い、国宝級のブスの方にそう言うのは確かに逆効果ですが、大抵の場合は大丈夫。「やだぁ、そんなことないですよぉ」、と一旦は否定するかもしれませんが、内心はやはり嬉しいものです。遠慮せずにバンバン「きれいだね」と言ってください。ただし、軽はずみに社内の女性に対して言うことは厳禁です。たとえリアルに美人であっても、やめておいたほうがよいでしょう。セクハラと受け取られる可能性があるからです。ほんのリップサービスのつもりであっても、受け手や周囲が不快に感じてしまったら、その瞬間にアウトです。

数字にこそ出ていませんが、言葉のセクハラ絡みで退職に追い込まれるケースは実に多い。ひと昔前は飲み会で女子社員の尻を撫でるくらいのことは当たり前だったのですが、時代は変わりました。宴席でメートルを上げて言った一言が命取りになることだってあるのです。ビジネスマンたるもの、要らぬリスクは避けるべきでしょう。

「美人は“きれいだね”と言われ慣れているから、言っても意味がない」。これも多くの方に共通している誤解です。多くの方が勝手にそう思っているから、誰も美人に対して「きれいだね」と言ってこない。誰も言わないところで、あなたが抜け駆けして言ってごらんなさい。面白いようにうまくいきますから。ライバル不在の漁場で好き放題の一本釣り。文字通りのブルーオーシャン戦略です。

美人は自分のことを非常に強く“美人”と認識しています。1日に何度も鏡を見て、「私は美しい」ということを自己確認しています。そこに自分だけでなく外部からの認証が加わるのですから、言われた本人からすれば嬉しいに決まっています。ですから美人に対して「きれいだね」と言うことは、タブーどころか間違いなく効果大です。ビビらずに相手の目を見てキチンと伝えてください。