▼トヨタ式 ムダとりの極意
1. つくりすぎのムダ

求められている以上に多くつくったり、必要なタイミングよりも早く仕事を行ったりすること。

2. 手待ちのムダ

次の仕事に進めず、一時的に何もやることがない状態。段取りに問題がある場合に発生する。

3. 運搬のムダ

付加価値を生まない歩行やモノの運搬。用事を一度にまとめず、その都度離席するのもムダ。

4. 加工のムダ

仕事の完成度とは関係のない不要な作業。アニメーションを施した資料を作るのも加工のムダ。

5. 在庫のムダ

必要のない文具、書類、データなど。「いつか使うかもしれない」は、結局ほとんど使わない。

6. 動作のムダ

付加価値を生まない動き。「動作経済」を考慮して動きのムダ、ムラ、ムリを排除するのがトヨタ式。

7. 不良・手直しのムダ

修正ややり直しが必要な仕事。作業時間を短縮するため、トヨタは手法の標準化を徹底している。

鵜飼 憲
OJTソリューションズ エグゼクティブ・トレーナー

1970年、トヨタ自動車入社。同社東富士研究所第1技術部、本社車両実験部など、一貫して開発畑を歩む。2011年より現職。
(構成=宮内 健 撮影=川島英嗣)
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