「彼は夜9時半頃に帰るけど、私は外で飲むので帰るのは夜10時半頃。だから夜は話せないのよ」

ファーストレディーの安倍昭恵さんは夫である安倍晋三首相との生活のすれ違いについて、周囲にそう漏らしている。夜だけではない。朝も、首相の母親の安倍洋子さんが同居中のため、夫婦の会話はほとんどないという。

6月14日に行われた洋子さんの86歳の誕生会にも、昭恵さんは姿を見せず別行動を取った。原発再稼働に突っ走る首相に対し、昭恵さんは脱原発集会を主催するなど、自ら「家庭内野党」を公言してはばからない。“わが道を行く”昭恵さんが情熱を傾けているのが、一昨年10月、酒好きが高じて東京・内神田にオープンした居酒屋「UZU(うず)」。ファーストレディーという立場上、昭恵さんは自ら接客しないが同店2階の個室で知人らと飲み会を開いているという。

店が入っているビルはもともと、東京都と財務省が差し押さえた競売物件だった。ファーストレディーと競売物件の組み合わせには違和感があるが、登記簿によると、鉄筋コンクリート3階建てのこのビルは、1階が32.57平方メートル、2階も同程度で3階は約25平方メートル。建設は1969年。築45年が経過し老朽化は否めない。また土地は近くに住む女性の所有だ。

このビルを昭恵さんは一昨年7月、落札・購入した。名義は自分が社長を務める「株式会社TEAM A」。三井住友銀行が一昨年10月末、このビルを担保に極度額1500万円の根抵当権を設定していることから、購入価格は1500万円程度と推定される。

自分の名義にしたところに昭恵さんの本気度がうかがえるが、素朴な疑問はビルの担保価値だ。老朽化しているうえに土地は他人名義。一般に土地と建物の名義人が違うと不動産の担保価値は下がるとされる。「昭恵さんが融資を受けた2012年10月末当時、安倍氏は自民党総裁で同年末に首相に就任した。ファーストレディーが約束されていた昭恵さんに、銀行も気を使わざるをえまい」(自民党関係者)。

「李下に冠を正さず」の諺もある。